2013年3月13日水曜日

かもめの旅

昨日、博多駅から11時15分発特急「かもめ」に乗り、長崎駅に着いた。着いたのは13時半頃だっただろうか。2時間と少し。近いなあ。

子供の頃福岡に住んでいた私は夏休みや冬休みなど長い休みの度に、この「かもめ」に乗って長崎の祖母に会いにいったものだ。
その時は、電車に乗っている時間がとてもつまらなく景色にも興味が無かった。酔うから本も読まなかった。ひたすら乗っている時間を耐えていた気がする。長い長い時間だった記憶がある。

それが数十年ぶりに「かもめ」に乗った感想は
「は・・速い!」
福岡と長崎ってこんなに近かったっけ?



(かもめ787、博多駅にて)



小学生くらいの頃は、一日がとても長く感じたような気がする。
しかし最近は、一年があっという間のような気がする。

「時間」って、年齢によって感じる長さが違うのだろうか?
そんな話をどこかで聞いた気がするが。
(実際少し時間短縮されたそうだが、それ以上に・・極端に言えば、「半分」くらいの時間に感じるのだ)

兎に角、電車の旅はとても楽しかった。車窓の風景も素晴らしい。子供の頃と変わっていない風景なのに、今はとても癒される田園風景に見える。美術館で見た向井潤吉画伯の絵を思い出した。彼の絵を見た時とても懐かしく感じたのは、この風景を見ていたからだろうか。

遠くに低いなだらかな山々が連なり、近景は田や畑が広がる。川が流れている。民家が点在する。
延々と同じ風景だ。有明海が左手に見えた時だけ、それを伝える車内アナウンスが流れ
た。青い海をやさしく抱くような岬が見えた。






土手の菜の花畑がきれいだ。
しかし子供の頃の記憶には、菜の花畑は無い。
・・・そうだ。夏休みや冬休みだったからだ。

車内販売が来た時、温かいコーヒーを買った。車窓の景色を見ながら飲むコーヒーは最高だった。でもこんな苦いものいつから好きになったんだろう。





(写真は3/17に追加)

0 件のコメント: