今あちこちでアジサイの花が美しいですね。
雨に打たれている様子など風情があってしばし暑さを忘れさせてくれます。
さて、そのアジサイのことで気になっているお話を少し。
たくさんの小さな花が集まって咲いているように見えるアジサイ。
実は一つ一つの小さな花は、正確には「花」ではありません。
図鑑を見ると「アジサイの花はガクアジサイの両性花の部分が中性花である『ガク』に全て変化したもの」…と、記載されています。
ガクアジサイは中央に「両性花」、その周りに萼片である「中性花(装飾花)」が額縁状に並んでいます。
両性花は花びらを持たず地味ですが、受粉して種子をつけます。(でもアジサイの種って見たこと無いなあ)
中性花は美しい花弁状の形態ですが、種子はつけません。
手毬状の美しいアジサイの花(正確には萼)は全て実を結ばない中性花なのです。
しかしなぜ両性花は無くなってしまったのでしょう?
ガクアジサイは装飾花で虫を引き寄せ、両性花で実を結ぶ。
とても合理的な仕組みの様に思えます。
なぜアジサイの両性花は全て中性花に変化する方向を選んだのか?
大きな図書館に行って調べてみたのですが、答えてくれる文献と出会うことができませんでした。
いまだに疑問です。
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まん中に集まっているのが両性花 |