2013年4月10日水曜日

渋谷区、金王桜(こんのうざくら)、2013春

昨夜遅くまで、藤沢周平原作の「花のあと」という映画(北川景子主演)を観ていた。

この映画の桜の風景は溜息が出るほど美しい。
桜だけでなく紅葉も雪も月夜も・・四季折々のシーン全て情緒豊かで美しかった。
今年はあっという間に染井吉野が散ってしまって、花見のタイミングを失ってしまったが、この映画で花見気分も味わうことが出来た。

「染井吉野まつり」等は例年の開花時期に合わせて予定が決められているので、今年は仕方なく花が散った後で行われたという話を各地で聞いたが、このような場合に備え八重桜等も近くに植えておくと良いのに〜とも思う。



さてさて、寝不足気味なのだが、今朝早起きして、自転車で金王神社まで行った。


明治通りから入って金王神社へ向かうアクセス。
ビルの谷間の奥の鳥居が見えますか?

しかしやはり、金王桜の花は終わってしまっていた〜残念。











金王桜の大木。2本とも若葉が青々としています。



お参りを済ませた後、神社の方と少しお話をする機会があり、私が桜のことを質問した時わざわざ奥までパンフレットを取りに行って下さった。朝のお忙しい時間にありがとうございました。






金王神社は朝早いにもかかわらず、背広姿のサラリーマン風の方や散歩の奥様風の方など、参拝客はなかなか多かった。

この神社は、JR渋谷駅から歩いて10分もかからないという利便性の高い場所にある。
境内にいると静かで都会の真ん中であることを忘れてしまうが、神社の背後には高いビルがそびえている。





今年は、「金王桜」も3月中旬すぎには満開だったそうで、3月30日に「金王桜まつり」が行われた時にはかなり散っていたそうです。・・・ここもそうだったのですね。




それでは、頂いたパンフレットの内容をそのまま載せます。


◼以下、パンフレットより

「金王桜(こんのうざくら)、渋谷区指定天然記念物」

金王桜は、長州緋桜(チョウシュウヒザクラ)という種類で、雄しべが花弁化したものも交じり、一枝に一重(ひとえ)と八重(やえ)が入り混じって咲く珍しい桜です。

当神社の「社伝記」によれば、文治5年(1189)7月7日、源頼朝が藤原泰衡(ふじわらのやすひら)退治の下向の時、渋谷高重の館に立ち寄り当神社に太刀を奉納しました。

その際金王丸御影堂(こんのうまるみえいどう)へ参り、父義朝(よしとも)に仕えた渋谷金王丸(しぶやこんのうまる)の忠節を偲び、金王丸の名を後世にのこすべしと厳命し、鎌倉亀ケ谷(かまくらかめがや)の義朝の館にあった「憂忘桜(うさわすれざくら)」をこの地に移植させ、「金王桜」と名付けたとされています。

また、江戸時代に盛んに作られた地誌にも紹介されており、「江戸三名桜(えどさんめいざくら)」の一つに数えられました。

金王桜は、現在に至るまで代々実生により育て植え継がれ、守り伝えられています。

傍らに、松尾芭蕉の句碑も建立されています。



しばらくは  花のうえなる   月夜かな


金王丸祭(金王桜まつり)
三月最終土曜日    午前十一時

金王丸木像特別開帳及び観桜会
祭典参列及び観桜会参加自由



(以上)


現在の金王桜は樹齢40年くらいだそうです。お話を伺った時は「接ぎ木で・・」と聞いたのですが、パンフレットには「・・実生で育て植え継がれ・・」とあります・・私の聞き違いかもしれない・・また伺える機会があればと思います。

しかし、鎌倉から来た「憂忘桜」なるものであったとは知りませんでした。いつかこちらも調べてみたいものです。

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