2013年4月30日火曜日

玉堂美術館


御岳渓谷沿いには、川合玉堂の美術館があります。


2013.4.29撮影




(以下パンフレットより)

玉堂美術館は、日本画の巨匠、川合玉堂が昭和19年から昭和32年に亡くなるまでの10余年を青梅市御岳で過ごしたのを記念して建てられました。

自然を愛し、人を愛した玉堂の人柄は土地の人から慕われ、玉堂の愛してやまなかった御岳渓谷に美術館を建てようとの声が上がり、香淳皇后をはじめ遺族、地元有志、全国のファンよりご寄付を頂戴し、没後4年目の昭和36年5月に開館しました。

玉堂は伝統的な日本画の本質を守り、清澄にして気品のある作風を展開しつつ、明治、大正、昭和の三代に亘って、日本芸術文化の振興に貢献しました。

展示作品は15歳頃の写生から84歳まで陳列され、展示替えは年7回程行われます。その季節に見合った作品が展示されています。


名称  玉堂美術館

位置  東京都青梅市御岳1-75

建築面積  1,560.2㎡

建築構造   第一展示室  鉄筋コンクリート造り、その他木造

設計  吉田五十八

庭園  中島健、吉田五十八




庭だけ撮影は許可されています










左側が数々の名作を産んだ画室です。
中は撮影出来ませんが、当時の様子が復元されています。


最後に、「一番好きな展示作品は?」のアンケートに

「陶淵明(20代後半の頃の作品))」と書いて・・




・・「玉堂の栞」を頂きました。(アンケートを書いた人は全員もらえます)


私も玉堂ファンの一人・・嬉しいです。


御岳渓谷

お天気に恵まれた4月29日


釣りやカヌー、ラフティング、ロッククライミング等々皆さん楽しそうです。



2013.4.29撮影





















私もやってみたい!!



こんなもの見つけました(その2)





誰かが枝を切って挿したんじゃないんです。





大紫躑躅、渋谷区、2013.4.30撮影


2013年4月29日月曜日

御岳渓谷のウツギ


ゴールデンウィーク3日め。

よく晴れた日。多摩川上流、御岳渓谷の遊歩道を歩いた。

2013.4.29撮影




スギやケヤキ、ヤマモミジの葉が青々と茂り、まぶしい日差しを遮っている。

薄暗い木陰で、ウツギの清々しい白い花が淡い光を放っている様だった。




















学名  Deutzia crenata   別名 ウノハナ    

落葉低木  ユキノシタ科 ウツギ属


ウツギという名前は「空木」と書き、枝を折ると中が中空になっていることから、この名前がある。

5月~7月にかけて円錐花序を多数出し、直径1~1.5cmの白い花が密に垂れ下がって咲く。
花弁は5個、雄しべは10個。

下部からよく分枝して高さ1.5~2mくらいになる。山野でよく見かけるが、庭木としてもよく用いられる。


ウツギはユキノシタ科のウツギ属に属するが、ウツギと名のつくもの・・・例えば、華やかなハコネウツギや街路樹によく使われるツクバネウツギ等はスイカズラ科で、別の仲間。

また、ガクウツギやノリウツギは、同じユキノシタ科の中でもアジサイ属になる。
花の特徴はアジサイによく似ているのだが、中空の枝を持つので「○○ウツギ」になったのだろう。

注意を要するのは、ドクウツギ「毒空木」である。ドクウツギ科の落葉低木で、トリカブト、ドクゼリと並んで3大有毒植物と呼ばれ、近畿以北の本州、北海道に自生している。

花も実も葉も有毒で、食べた人が死に至ることも・・。

2013年4月27日土曜日

ユリノキ

東京もいい気候になってきました。今日からGW。まちには休日ムードがあふれています。


ユリノキは落葉広葉樹。モクレン科ユリノキ属。

日本には明治初期に渡来しました。北米東部原産。原産地では高さ60mになるものもあります。


葉っぱが「半纏(はんてん)」に似ているので「ハンテンボク」、5~6月にチューリップのような花が咲くので「チューリップツリー」とも呼ばれます。でも日本語では「百合の木」なのですね。

植物の名前って本当に呼び名が沢山あります。地方名なども入れるもっとかなり沢山。

以前、長崎で、神棚に供える「榊」の代用にする「ヒサカキ」を買おうとしたら、花屋さんから「シバですね」と言われ、「シバ」と言う地方名を知りました。もちろん2回目からは「シバ下さい」と言うようにしています。



2013.4.27撮影。目黒区
珍しい斑入り模様の葉を持つユリノキ
新緑がきれいです。

2013.4.27撮影。目黒区
こちらはオーソドックスな普通の緑の葉を持つユリノキ


来月あたりユリノキの花も咲くと思うので、写真が撮れたらまたアップしたいです。

2013年4月23日火曜日

雨上がり

東京まだ寒いです。福島では桜に雪が積もったとか。

21の日曜日に雨がふりましたが、夕方あがった時の街路樹の大紫躑躅についていた水滴が綺麗だったのでパチリ。





こんなもの見つけました。






埼京線恵比寿駅ホームにて。



ラインナップはこんな感じ。


2013年4月21日日曜日

アリ体内に『歩数計』

最近、健康のために万歩計なるものを購入し、一日の歩数をチェックしていました。一日一万歩が目標だったのですが、これがなかなか・・・。けっこう歩いたなと思っても5000歩くらいだったり。

しかし、・・・やってしまいました。

洗濯機で洗ってしまったのです。服に装着するモノであるという時点で嫌な予感はしていたのですが・・(泣)



さて、人間は自分では5000歩なんて数えることは不可能(かなり大変)ですが、

『アリは、自分の歩いた歩数を数えることが出来る!』のだそうです。

このことを調べるために平成18年にドイツのウルム大学等の研究チームが面白い実験をやっています。(米サイエンス誌発表)
アリは、巣に戻る方向を光で探るそうですが、巣までの距離をどうやって把握しているのかは謎でした。

研究チームは、距離測定は、歩数で行うとの仮説を立て、アフリカのサハラ砂漠に生息するアリの脚の長さを変えて、実験をしました。

巣穴から10m離れた場所でエサを与えたアリを、

①ブタの毛を竹馬のように履かせて、脚を長くする

②一部を切断して脚を短くする

③何もしない

上記の3群に分け、無事にゴールの巣穴に戻れるか調べたところ


①竹馬を履き、歩幅が広がったアリはゴールを通り過ぎてしまった

②逆に短く歩幅が狭まったアリはゴール手前で立ち往生した。

③通常のアリはゴール付近で巣穴探しの行動をとった。


その後脚の長さを変えたアリも慣れるにつれ、正確に巣に帰れるようになったそうですが。

この実験からアリは巣までに○○歩で帰れると、歩数を数えていることがわかります。


10mでもアリの歩数から言ったらかなりの歩数ですが、『体内万歩計』でちゃんと数えているんです。



2013年4月17日水曜日

桜の寿命


朝のニュースで、『日本一の枝垂桜』と言われる福島県の「三春滝桜(みはるたきざくら)」の映像が流れていました。震災にも倒れず無事だった桜です。花見に集まっている周りの人間が小さく小さく見える〜。本当に大きく見事な桜です。推定樹齢1000年だそう。

少し古いのですが、1990年に読売新聞が選定した「新日本名木100選」に入った5本の桜を紹介します。以下は全て、推定樹齢。

1. 岩手県盛岡市    「石割桜」360年、彼岸桜
2. 福島県田村郡三春町              「三春滝桜」1000年、紅枝垂桜
3. 東京都大島町          「大島桜群」800年、大島桜
4. 山梨県北巨摩郡武川村   
「山高神代桜(やまたかじんだいざくら)」2000年、江戸彼岸
5. 岡山県真庭郡落合町         「醍醐桜」700年、江戸彼岸

これらのうち「醍醐桜」が県指定、それ以外は全て国指定の、天然記念物になっています。「山高神代桜」は、日本最古の桜と言われています。

数十年で枯死する園芸品種の桜に比べ、野生種は寿命が長い。特にエドヒガンやヤマザクラは長生きの様です。

しかし2000年なんて「命短かし・・」ではありませんね。

2013年4月15日月曜日

桜を食べる(その2)

文化二年(1805)年創業の船橋屋の桜プリン(400円)とCOCORO NO AKARIの桜餅(290円)です。

たまたま立ち寄ったのですが、桜プリンは今日が最後だそうです。(例年3月上旬から4月中旬までの季節限定)

桜の花のワンポイントが可愛いプリン。甘すぎずとても上品な味です。

桜餅の方は求肥でできていて、中に苺が入っているところに特徴をもたせたようですが、私は普通の桜餅といちご大福の方がいいかな。



宇野千代さんの桜の湯のみと
箱根のヤマザクラを使った寄木細工コースターと一緒に


■箱根寄木細工

サクラ、ケヤキ、カツラ、エンジュ等、箱根の様々な樹木を使い、鮮やかな幾何学模様を創りだした江戸時代から続く伝統工芸。自然のままの色あいが素敵です。


2013年4月13日土曜日

桜を食べる

昨夜「エイリアンvsプレデター」と言う映画をテレビでやっていたので、 実際どっちが強いのだろう? ・・と、つい見てしまった。いい勝負だったが・・プレデターは色々と武器を使うので、生身だとエイリアンの方が強いと言うことかな・・。古代、地球人に文明を教えたのは、宇宙船でやってきたプレデターだった・・・と言う荒唐無稽な筋にはビックリしました。いやいや映画ですからね。




さて、本題。

「桜と日本人」(小川和佑、おがわかずすけ、新潮選書、1993)の中に『桜を食べる』と言う題の項があります。少しご紹介します。

『・・・・ちまき、さくら餅、葛もち、和菓子は優しい自然に包まれた日本の佳品ではなかろうか。さくら餅というと、やはり向島の「山本」、あの三枚の葉で包んだ長命寺のさくら餅に突きる。・・・(略)・・・長命寺のさくら餅は、この三囲(みめくり)神社から木母寺までの桜堤の桜の葉から生まれている。桜の芳香がいつまでも口腔に残るこの江戸の和菓子は、花の思いを江戸の人びとに深く味わわせたに違いない。・・(略)・・さくら餅の葉は、現在では伊豆の農家がオオシマザクラの若葉を塩蔵して生産している。柔らかい葉に沁みこんだ塩味とさくらの香りが、餡の甘みを抑えて奥深い味覚を引き出す。これはやはり日本の感性というべきであろう。・・』

この後、「木村屋のあんパン」、「さくら湯」、日光の「桜温寿司」の話が続きます。



いまも花の季節に先駆けて、「さくらのロールケーキ」「さくらクッキー」「さくらアイス」「さくらパフェ」等々、まち中のカフェやデパート等に、沢山のさくらの商品が溢れますよね。
多すぎて、メニューを見ただけでお腹いっぱいになりそうです。


まだやってる!さくらメニューの看板発見。
恵比寿の和風スイーツのお店です。


しかしやはり日本ならではの『季節を食べる』と言うのは良いものです。これからさくら餅を食べる時伊豆のオオシマザクラ畑の風景を思いおこすことにします。ちなみに、さくら餅を食べる時「葉をはずす」方もいらっしゃるそうですが、是非とも召し上がって下さいね。

たまたま恵比寿で見かけた美味しそうなさくらのスィーツの看板をパシャ。商店街のほとんどの店ではもうとっくに桜フェアは終わっていました。ソメイヨシノの花も終わっていますし。

八重桜も散りつつあります。





2013年4月12日金曜日

タコと関山(カンザン)

2013.4.12撮影
渋谷区




渋谷川沿いにある公園。通称「タコ公園」。

赤いタコの滑り台は子供たちに人気ですが、

平日の昼間は近くのオフィスで働く大人たちのくつろぐ姿の方が目立ちます。

タコの吸盤部分をよじ登るようになっています。



この公園はソメイヨシノもシダレザクラも散ってしまい、今は関山のみ咲いております。

関山、開花期間は2週間以上とか。桜の中では長い方だと思います。




こちらは、すぐ近くの明治通り沿いの街路樹ソメイヨシノ。

日々緑が濃くなってきております。


2013年4月11日木曜日

都心のビルと関山(カンザン)



2013.4.11撮影、港区





曇り時々雨。ビル街で艶やかに咲く関山(カンザン)を見つけました。


関山は江戸中期に作り出された里桜ですが、1867年パリの万博に出品され、多くの人がその美しさに魅了されたそうです。関山桜をはじめ、茶道、曲芸等の日本文化の紹介は、フランスにおけるジャポニズムの波動を起こす契機となりました。そして 19世紀後半の印象派のモネ、セザンヌ、ゴッホなどの作品にも大きな影響を与えています。

特に日本文化に傾倒したモネの絵の中には、関山らしき桜の描写があるとか・・。



2013年4月10日水曜日

渋谷区、金王桜(こんのうざくら)、2013春

昨夜遅くまで、藤沢周平原作の「花のあと」という映画(北川景子主演)を観ていた。

この映画の桜の風景は溜息が出るほど美しい。
桜だけでなく紅葉も雪も月夜も・・四季折々のシーン全て情緒豊かで美しかった。
今年はあっという間に染井吉野が散ってしまって、花見のタイミングを失ってしまったが、この映画で花見気分も味わうことが出来た。

「染井吉野まつり」等は例年の開花時期に合わせて予定が決められているので、今年は仕方なく花が散った後で行われたという話を各地で聞いたが、このような場合に備え八重桜等も近くに植えておくと良いのに〜とも思う。



さてさて、寝不足気味なのだが、今朝早起きして、自転車で金王神社まで行った。


明治通りから入って金王神社へ向かうアクセス。
ビルの谷間の奥の鳥居が見えますか?

しかしやはり、金王桜の花は終わってしまっていた〜残念。











金王桜の大木。2本とも若葉が青々としています。



お参りを済ませた後、神社の方と少しお話をする機会があり、私が桜のことを質問した時わざわざ奥までパンフレットを取りに行って下さった。朝のお忙しい時間にありがとうございました。






金王神社は朝早いにもかかわらず、背広姿のサラリーマン風の方や散歩の奥様風の方など、参拝客はなかなか多かった。

この神社は、JR渋谷駅から歩いて10分もかからないという利便性の高い場所にある。
境内にいると静かで都会の真ん中であることを忘れてしまうが、神社の背後には高いビルがそびえている。





今年は、「金王桜」も3月中旬すぎには満開だったそうで、3月30日に「金王桜まつり」が行われた時にはかなり散っていたそうです。・・・ここもそうだったのですね。




それでは、頂いたパンフレットの内容をそのまま載せます。


◼以下、パンフレットより

「金王桜(こんのうざくら)、渋谷区指定天然記念物」

金王桜は、長州緋桜(チョウシュウヒザクラ)という種類で、雄しべが花弁化したものも交じり、一枝に一重(ひとえ)と八重(やえ)が入り混じって咲く珍しい桜です。

当神社の「社伝記」によれば、文治5年(1189)7月7日、源頼朝が藤原泰衡(ふじわらのやすひら)退治の下向の時、渋谷高重の館に立ち寄り当神社に太刀を奉納しました。

その際金王丸御影堂(こんのうまるみえいどう)へ参り、父義朝(よしとも)に仕えた渋谷金王丸(しぶやこんのうまる)の忠節を偲び、金王丸の名を後世にのこすべしと厳命し、鎌倉亀ケ谷(かまくらかめがや)の義朝の館にあった「憂忘桜(うさわすれざくら)」をこの地に移植させ、「金王桜」と名付けたとされています。

また、江戸時代に盛んに作られた地誌にも紹介されており、「江戸三名桜(えどさんめいざくら)」の一つに数えられました。

金王桜は、現在に至るまで代々実生により育て植え継がれ、守り伝えられています。

傍らに、松尾芭蕉の句碑も建立されています。



しばらくは  花のうえなる   月夜かな


金王丸祭(金王桜まつり)
三月最終土曜日    午前十一時

金王丸木像特別開帳及び観桜会
祭典参列及び観桜会参加自由



(以上)


現在の金王桜は樹齢40年くらいだそうです。お話を伺った時は「接ぎ木で・・」と聞いたのですが、パンフレットには「・・実生で育て植え継がれ・・」とあります・・私の聞き違いかもしれない・・また伺える機会があればと思います。

しかし、鎌倉から来た「憂忘桜」なるものであったとは知りませんでした。いつかこちらも調べてみたいものです。

新宿御苑の関山(カンザン)

新宿御苑の関山(カンザン)

2013.4.9撮影
新宿御苑











八重桜の美しさって、新緑とのコントラストで一層際立つのだと思います。





有栖川公園でも新宿御苑でも、最も沢山植えられている八重桜は、カンザンとイチヨウです。

東京地方でポピュラーな品種なのですね。

両者(両樹?)とも花びら数が多く華やかな桜ですが、紅色が濃い分、カンザンの方が艶やかなイメージがします。



「風とともに去りぬ」だとしたら・・、イチヨウがメラニーで、カンザンがスカーレット・・と言う所でしょうか。

スカーレット役のビビアン・リー、艶やかでしたよね・・。








新宿御苑は、約65種1300本もの桜が植えられているそうです。

特に里桜は種類も数も素晴らしく豊富ですね。


昨日は風がとても強く、いざ撮ろうとしても枝が揺れて、写真が撮りにくかった。

風との我慢比べでした。

白さが際立つ「太白(たいはく)」や緩やかに花弁が波打つ「福禄寿(ふくろくじゅ)」等の写

真は残念ながらブレてしまって今回はアップ出来ない~。


また来年!



嵐山(アラシヤマ)

2013.4.9撮影
新宿御苑









サトザクラの園芸品種。花弁数5~10枚。淡い紅色。

品種名は桜の名所である京都の嵐山にちなむものであろう。


若芽は紅紫色で花よりやや遅れて伸びる。



学名     Cerasus. lannesiana. ‘Arashiyama’ Koidzumi