2012年10月31日水曜日

襲撃の夜








月のあかるい夜。

平和な商店街を魔女たちが襲撃。

彼女たちはあちこちで戦利品を手に入れると(門限があるのか)

足早に立ち去って行った。












ウリ科カボチャ属ピペ種

Happy Halloween !!








2012年10月30日火曜日

サルスベリ

サルスベリです。


2012.10.29撮影
(黒かった祖父の古い碁盤
新橋の碁盤屋さんできれいに削りなおして
頂きました。線は日本刀でつけるのだそうです。)




囲碁の石の形のひとつだそうです。

1線(一番外側の線)に打って相手の石を止めるのだそうです。


囲碁の高段者の先生に伺いました。


「あの・・サルスベリってなんですか?」

「相手の石の中に低くぽんと打つことです。」


「つまり・・低い方(1線)に石を打つ形がサルスベリの木の枝が花の重みでしだれているところを連想させるのでしょうか?(きっとそうに違いない!)」

「あの・・・サルスベリの花がどんなものか知らないので・・・」

「・・・」


「あの・・サルスベリはいい手なのですか?」

「いい手ですよ」

「・・・」(どういいのかがわからない)


「よく使われるのですか?」

「よく使われますよ。一局に一回くらい出てくることもあります」

「・・・」(そうなんだ。初めて見た・・)



本当に囲碁は素人なので、よくわからないのですが、囲碁に「サルスベリ」という名前が出てきたことに驚きました。きれいな名前ですね。


もしかすると調べれば「バラ」とか「アサガオ」とか「キキョウ」とか「ソメイヨシノ」とか言う石のかたちもあるのかも?


先生は「英語では‘monkey jump’と説明します。」とおっしゃっていたので、猿がすべるというサルスベリのネーミングの由来と同じところからきている線が強そうです。








2012.8月14日
東京都文京区のまちかどで

とても暑い日
きれいに咲いていた百日紅
花期が長いことから
この名があります

ミソハギ科サルスベリ属

2012年10月26日金曜日

東京都庁ビル

昨日、石原都知事が辞任を発表したというニュースを聞いた。

国政に乗り出すという。

新党を立ち上げるという。





日本はどうなっていくのか。


電車に乗っていても

「今ここで地震が来たら・・」

とみじんも思わない人はいないと思う。


東北の地震のことを一日だって忘れる日は無いと思う。





今日も空は青かった。きれいだった。


新宿中央公園より東京都庁ビル。



2012.10.26撮影

2012年10月25日木曜日

秋のハナミズキ


恵比寿駅近く。明治通り沿いのハナミズキ。

とても実付きが良かったのでシャッターを切りました。

高さ3mほど。生育良好のもの。

素晴らしい。パチパチパチ。






「花水木」と書く。ミズキ科ミズキ属。落葉広葉樹。

五月頃に白、赤、ピンク色の花(正確には萼片)をつける。街路樹に多く使われている。

一時期ハナミズキの赤の人気が高くて市場に無くなったことがあった。もう20年以上前。しかし今はそんなにハナミズキハナミズキとは聞かれなくなった。ガーデニングブームで多種多様な種が出回ったせいもあるだろう。


英語名は「Flowerinng Dogwood」。(山と溪谷社、「日本の樹木」より)

樹皮を煎じて犬の皮膚病の薬をつくったことからと言う。

「アメリカハナミズキ」とも言う。

アメリカから来たヤマボウシに似た奴だから「アメリカヤマボウシ」だろうーと言う人もいるが、公園の樹名板に「アメリカハナミズキ」と書かれていたりする。

日本自生のヤマボウシと近種でよく似ているが、ヤマボウシの実は食べられるのが大きな違いである。災害時に備えて食べられるものの方を植えてほしいと思うのだが、実際はヤマボウシはまちなかに少ない。




下は本日同じ時刻に撮った近辺のヤマボウシ。こちらはまだ紅葉していませんね。

甘くておいしい実も・・・・無かった。春には白いきれいな花をつけていたのですが。











ハナミズキは1912年、今からちょうど100年前に東京市が友好の印にワシントン市にサクラを贈った返礼として贈られたものがはじめである。アメリカの方では東海岸からメキシコにかけて分布している。

ワシントンのポトマック川沿いでは日本が贈った桜の並木が見事だと言う。

もう100年になるのか。

ソメイヨシノの寿命が80年と言われるけど、100年もたって大丈夫なのだろうか?




昨日久しぶりに銀座に行ったら、ここでもハナミズキが紅葉して赤い実をつけていた。

ハナミズキの街路樹は高さ3〜4mくらいでそんなに大きいものは少ない。

よって枝についているかわいい赤い実もよく見える。

背伸びをして一枚。パシャッ。(実は撮れなかった。ごめんなさい・・)






写真の銀座松屋通りのスターバックスは日本の第一号店(1996年〜)である。


当時出来てすぐにコーヒーを飲みに行った。今までの日本のセルフサービスの喫茶店に比べソファーがゆったりしてコーヒーのサイズが大きい〜と思ったものである。


東海岸から来たハナミズキと西海岸から来たスタバのコラボ写真となった。関係ないか。





お次は渋谷区の商店街のハナミズキ。本日撮影。

この木はまだいい方だが、

全体として生育も良くないし。実付きも良くない。










20本くらいあるうちのかろうじて1本だけ少し実をつけていたがあんまり元気があるように見えない。



私が思うに原因はコレだと思う。







いくらかは透水性はある舗装だと思うけど。

こんなに窮屈じゃ根っこが・・。


植物の地上部が調子良くないのは根っこに原因があることが多い。

逆に根っこさえ元気なら上の方がやられても回復できることが多い。


根っこは大事である。


この夏暑くて雨が少なかった上に地面がコレだからハナミズキの葉っぱはシナシナで見るも哀れな状態でした。

秋になっても実はならないよなあ。


2012年10月24日水曜日

モッコクは庭木の王様


先週の木曜日頃。

とても天気が良く。

お昼ごろ。


渋谷区の上宮寺というお寺さんの前を通った時、赤いかわいい実をいっぱいつけている

もっこりした木を見つけました。

遠目からは赤いものが花なのか実なのかよくわからなかったけど。



(作業中の職人さんの車。ちょうど休憩中で皆さんで缶コーヒー飲んでましたよ)






上宮寺さん。ちょっとお邪魔しまーす。


近くでよく見ると。

実がはじけて中から赤い種が飛び出しているのが見えます。

おお!これはモッコクだ。








ツバキ科モッコク属。常緑広葉樹。

7月頃地味ーな白っぽい花をつけますが、夏ごろは全然気が付きませんでした。

皆に気が付かれない。そんな花です。




モッコクと言えば。


もう20年以上も前。


植木にとてもとても詳しい銀座生まれの先生について数人で松戸市の公園を歩いていた。

先生はある木の前でぴたっと停まられ開口一番「モッコクは庭木の王様です!」とおっしゃられた。

どういうところが王様なのか説明があったかよく覚えていないが、質問がはばかれるほど先生が自信満々でいらっしゃったのだけはよく覚えている。

若かりし私は、その固そうな葉っぱの、平凡な樹形の、面白くもなんともないフツーの木だな・・・と心の中で思ったものである。

しかし年月がたって私もいいオバサンになって、たまにモッコクを見かけると、「なんかいいな」と思うようになった。なんというか安定感というか安心感というか。

モッコクは特に剪定をしなくても丸くてきれいな樹形になる木である。子供がクレヨンで丸く描く木の絵に似ている。


しかし最近ではオリーブとかシマトネリコとか枝が暴れる木が人気があるようである。モッコクのような優等生タイプよりも野生児的な感じが魅力なのでしょうか。たしかにビルだらけの東京に住んでいると野生を感じさせるものが恋しくなる。せめて木ぐらいワイルドに・・・というか。


それに「ウチのシンボルツリーはモッコクよ」というより「オリーブよ」とかの方がなんとなくオシャレに聞こえる・・・のか。




下の絵は今年の5月21日に千葉の方の森でスケッチした高さ6~7mのモッコクの大木です。


新緑の時で、それはそれは緑がきれいでした。モッコクは日当たりがいいと新芽が赤い

のですが、その時はよく気が付かなかった。







剪定などされていない自然のまんまのかたちです。


やっぱり「庭木の王様」・・・なのかな。














2012年10月15日月曜日

隅田川、橋めぐり



10月14日、寒い日曜日でしたが、隅田川で船に乗りました。

浅草から日の出桟橋まで約40分。

小雨が頬を打ちけっこう寒かった。

ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに。快適な気候の時間は短いものです。








1989年施工アサヒビールタワーはフランスのデザイナー、フィリップ・スタルクのデザイン。

もう23年もたつんだ!早いな〜。

あの変なデッカイ「炎のオブジェ」竣工当時からあまり好きじゃなかったけど、やっぱり今も好きになれない。

現在は左隣にスカイツリーが見えて、コテコテ感が余計ひどくなっている!

あ~スカイツリーも描けばよかった。







見よ!この迫力。 ドド^~ン!

2012.10.14撮影





吾妻橋の西詰に東京都観光汽船の桟橋である浅草ステーションがあります。

ここから乗船し、川を下りました。片道760円。



吾妻橋

ソリッドリブタイドアーチ橋、昭和6年竣工


駒形橋

中路式、上路式ソリッドリブタイドアーチ橋、昭和2年竣工


厩橋

下路式タイドアーチ橋、昭和4年竣工

蔵前橋

3径間連続上路式ソリッド2ヒンジアーチ、上路式コンクリート固定アーチ
東詰に蔵前国技館。高欄には力士などのレリーフが施されている

JR総武線



両国橋



新大橋




清洲橋


ドイツ、ケルン市にあった世界最美の吊り橋がモデル。
自碇式鋼鉄製吊り橋。昭和3年竣工。



隅田川大橋



永代橋



中央大橋




佃大橋



勝鬨橋

日本に現存する数少ない可動橋(跳開橋)であるが、
現在可動部はロックされ跳開することはない。竣工昭和15年。



合計13もの橋の下をくぐって日の出桟橋まで。

よく撮れていないものもありごめんなさい。


吾妻橋は最も浅草に近い上流側の橋。

真っ赤でとても目立ちます。


他にも黄色やら水色やらカラフルな橋が多く、どんよりとした曇り空と暗い色の水の

の中でとてもとても目立っていました。


今は鉄やコンクリートの近代的な橋ですが、江戸時代、木の橋だったときは

花火大会やお祭りの時など人の重さに耐え切れず、橋が落ちて多数の死傷者を

出したそうです。

お金のない幕府に代わって、町方が資金を出して架橋したり、通行料をとって

管理をしたりと、歴史を紐解くと、橋の話も色々あるなあ・・・。




2012年10月13日土曜日

天気の良い土曜日ですが


仕事がたまっていて外にスケッチに行けません。

こんなに良い天気なのに悔しい。


下は武本春根(1939生まれ)という方の絵のコピーを頂いたので時間のあい間に模写したもの。

鉛筆と少し墨。画用紙が薄手のものなのでシワシワになってしまいました。








私は知識が無くて知らなかったのですが、ヨーロッパなどの風景を油絵で描かれている方

だそうです。





外は本当に穏やかな天気。

皆様秋の佳き日をお楽しみ下さい。


私も一段落したらひとときの散歩に出たい・・・・

2012年10月10日水曜日

天地明察・金王桜(てんちめいさつ・こんのうざくら)


少し色づき始めた金王桜。

源頼朝が植えたと言われる。

一重の花と雄しべが変化した八重の花と両方をつけるそうです。

左側に「天地明察・ヒット祈願」の絵馬が架けられています。











先週木曜日、映画「天地明察」行って参りました。


渋谷シネマ朝11時から。ご年配の方々中心に半分くらい席はうまっていました。

上映時間2時間半。長かった〜。

初の日本独自の暦を作った安井算哲(主演・V6岡田くん)の壮大な一大事業のお話。

女優さんは宮崎あおいちゃんだけであとは男ばっかり出てくる映画でした。



映画の冒頭シーン岡田くんとあおいちゃんの出会いの舞台「金王神社」(こんのうじんじゃ)は

渋谷駅から歩いて10分くらい。ビルの谷間にあります。



土曜日、機会あってお参りして来ました。









「天地明察、ヒット祈願」や数学科の大学生が出した数学の問題や

囲碁の詰碁の問題(出題者はなんと「棋聖」の張栩さん!)などの絵馬が奉納されていました。



しかし、どうも映画のロケ地では無いようです。映画で見た景色とぜんぜんちがう。

本物の金王神社なのですが。別のところで撮影されたようですね。




源頼朝が植えたと言われる「金王桜」をスケッチしました。

細くて小さくて、私の背丈くらいです。

寂しい感じを補うためか、脇に庭石を据えたり、紫陽花を添えて植えたりしてあります。


昼下がり。歴史ツアーの一行あらわる。天地明察の話なぞしているのでしょうか。

2012年10月6日土曜日

ヒガンバナ


9月末の皇居東御苑は紅葉にはほど遠い感じだった。

日傘をさしている来苑者も多い。

まだ青々としているサクラやカエデの木の下にフキの群落。

その間にヒガンバナの燃えるような赤い色がチラチラ見える。

紅葉が無いからこそ赤がひきたっている。













「彼岸花」と書く。

お彼岸の頃に咲くのでこの名がある。

ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。

学名 : Lycoris radiata

リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも呼ばれる。

有毒植物。



「曼珠沙華」と言うと

私はどうしても山口百恵の歌を思い出してしまう。

真っ赤に燃える花のような情熱的な歌だったなあ。





皇居東御苑にて  2012.9.30



2012年10月4日木曜日

ヌスビトハギ


皇居東御苑のヌスビトハギはお行儀良く花壇の縁石の内側に植えられていた。

花壇の中に入り込む人はいない。

連れて行ってほしいけど誰も連れて行ってくれない。

ずっと待っているのだろうか……ヌスビトハギの実。











「盗人萩」と書きます。

マメ科ヌスビトハギ属の多年草


学名  Desmodium podocarpum subsp. oxyphyllum



和名は、果実が泥棒の足跡に似ているからだそうです。足音がしないように地下足袋のようなもの

を履いていたのでしょうか。



背丈は60-100cmになりますが、その約半分は花穂です。茎は細くて硬く、株立ちになって立ち上が

る。



ややまばらに葉をつける。

葉は長い葉柄の先に三枚の小葉がつく三出複葉。

小葉は卵形-長卵形で、先端はとがる。

大きさは頂小葉で長さ4-8cm、幅2.5-4cm、側小葉はこれよりやや小さい。

葉には細かい毛がある。



花期は7-9月、花は小さく3-4mm、ピンク色に色づく。



赤い斑紋のある果実の形は眼鏡か(ブラジャーという人も)何かのようで面白い。

その表面は触れるとざらつくが、これは細かな鉤(かぎ)が並んでいるため。


これによって衣服などにくっついて運ばれる。




2012年10月2日火曜日

ウメモドキ


小さい秋みつけました

ウメモドキに赤い実

皇居東御苑










落葉高木
モチノキ科モチノキ属
学名 Ilex  serrata




「梅擬」と書く。

山中や湿地に生え、秋になる赤い実が美しいので、庭木としてもよく植えられている。よく分枝して高さ2〜3mになる。

若枝には毛がある。葉は互生し、長さ4〜8cmの楕円形または卵状披針形で、先は鋭くとがり、基部はくさび方。

6月頃、葉腋に直径3.5mmくらいの淡紫色の花が咲く。

雌雄異株。

果実は直径約5mmの球形で赤く熟す。晩秋から初冬にかけて葉が落ちたあとも枝に残るのでよく目立つ。

小鳥が好んでこの実を食べる。



参考文献
「日本の樹木」山と溪谷社