2012年11月30日金曜日

ジュウガツザクラ

4月上旬と10~12月の二回咲くサクラ。

冬に咲く花は春のものより小さめだそうです。

しかしこの時期サクラの花とは・・・インパクトが大きい。

新宿御苑の樹高3mほどの小さなジュウガツザクラのまわりはギャラリーでいっぱいでした。



小春日和の日曜日   新宿御苑にて          11月25日











今日で11月も終わりです。

今月は沢山ブログをアップすることが出来ました。

今日見たものが昨日と違う・・晩秋の景色が一日一日と変わっていく様子に目が離せない11月でした。

明日から12月ですね。

慌ただしいような・・寂しいような・・。クリスマスもこれからと言うのに・・。

皆様、風邪などひかれませぬよう。

来月も宜しくお願い致します。

2012年11月29日木曜日

新宿御苑のプラタナスの紅葉


11月25日の新宿御苑のプラタナスです。

紅葉も盛りを過ぎ、落ち葉の絨毯が出来ています。

通称プラタナスと呼ばれていますが、正式には「スズカケノキ」の仲間。

その実の形から「鈴懸の木」の名がついた。

落葉性高木。スズカケノキ科スズカケノキ属。





新宿御苑のプラタナス「モミジバスズカケノキ」

学名 Pltanus acerifolia

スズカケノキ(Pltanus orientalis)とアメリカスズカケノキ(Pltanus occidentalis)の雑種で、イギリスでつくられたと言われている。

大きいものは高さ30mになり、樹皮が大きく剥がれ落ち独特のまだら模様をつくるのが特徴。


葉は掌状で3~5浅裂する。


花期は4~5月。集合果は果軸に2~3個。そう果の先の棘は鋭くとがる。





フランス整形式庭園の並木道





モミジバスズカケノキはプラタナスの仲間では日本で最もよく植えられています。







「母と子の森」に行く途中にある巨木です。




はじめ、アメリカスズカケノキかと思いましたが、園内マップで確認するとモミジバスズカケノキと記されていました。あの並木の木と同じとは・・・!!
















新宿御苑にはモミジバスズカケノキとアメリカスズカケノキの2種が合計250本植えられているそうです。

2012年11月26日月曜日

新宿御苑のイチョウの黄葉も負けていません


11月25日日曜日午後3時      新宿御苑にて



計画的に造形された神宮の銀杏並木も美しいですが、

新宿御苑のイチョウの大木も

のびのびとした自然のままの美しさを見せて・・・素晴らしい。

黄金の光に包まれているようでした。

















2012年11月25日日曜日

神宮外苑のイチョウの黄葉が見頃です


そろそろかなあ・・・・・と行って参りました。

朝9時。神宮外苑絵画館前のイチョウ並木です。見頃を迎えています。









4年に1度、葉を落とした1~3月にかけて美しい円錐三角形に樹姿を整えるよう整枝します。

近年、2列になっている道路側のイチョウの方が黄葉が早く、車の排気ガスのせいでは・・と言われています。














イチョウ並木は大正12(1923)年にできました。

造園を手がけたのは、日本の近代造園の師と言われる折下吉延博士。

代々木の宮内省南豊島、御領地内(現在の明治神宮内)の苗園で樹高6m内外に成長していた

1600本より146本を選抜し、青山通りから樹高順に植栽。中央に位置する絵画館と並木の景観を

雄大に見えるよう遠近法の手法により造成されています。


11/17(土)~12/9(日)「第16回神宮外苑いちょう祭り」だそうで模擬店なども出るそうです。

朝早かったので屋台などはありませんでしたが、カメラを持った方々でいっぱいでした。

2012年11月24日土曜日

ヤツデ

子供に「天狗のウチワだよ」と教えるとすぐ覚えました。

2012.11.10  新宿御苑


「八手」と書く。

ウコギ科ヤツデ属。

花は10~11月。

芽を天麩羅にするタラノキやカエルの手のようなカクレミノ、

アイビーに代表されるキヅタもウコギ科である。

この天狗のウチワとアイビーが同じ仲間とは・・・。

ヤツデもカクレミノも日陰に強い。常緑樹なので庭木として目隠しを兼ねることも。



最近では斑入り模様のものが人気の様です。

えーっと、どこだっけ・・・



2012.06.04 撮影



そうそう、新宿3丁目でした。画面左側タイサンボクの根本に添えられています。

ちょっとオシャレですね。





(本日17時59分千葉県北西部にて震度4の地震発生。

私は新宿駅近くのビルの中にいましたが、けっこう揺れました・・・

皆様の御無事をお祈り申し上げます。)

クレオメ



渋谷区のビルの花壇。

何の花かわからなかったが、「園芸植物、山と渓谷社」で調べたら、

似た写真が載っていたので、

たぶん、クレオメ(セイヨウフウチョウソウ)だと思う。



2012.11.20撮影




フウチョウソウ科クレオメ属クレオメ。

熱帯アメリカ原産の1年草である。高さ80〜1m。

花弁は4枚。花の色は白またはピンク。

雄しべが突出しており、風に揺れる姿が蝶に似ていることから

この名がついたそうです。



他の資料に開花期は6〜9月とあったが、もう11月の下旬である。

人々がコートにマフラー姿で通りすぎる中、元気に咲いている熱帯の花。

意外に寒さに強いのか。




フウチョウソウ(風蝶草)科はアメリカやアフリカの熱帯、亜熱帯に分布する。

45属675種。高木、低木、草本、蔓性木本がある。(上記「園芸植物」より)

日本では鹿児島県南部や沖縄にギョボク属が自生する。落葉性高木。

「魚木」と書く。イカの形の擬餌をつくる材となり、イカ漁に使われるため。

(「日本の樹木」山と渓谷社より)




フウチョウボク属のケーパーの蕾は料理に使われます。

ピクルスになってサーモンのマリネなんかにのってますよね。


2012年11月23日金曜日

ウラジロモミのクリスマスツリー

昨日11月22日は「いい夫婦の日」だそうで、多くのカップルが婚姻届を出したとか・・。

さて、自由ヶ丘でクリスマスツリーの準備をしていました。




これはウラジロモミです。

葉の裏に白い気孔線がありますが、ちょっとわかりにくいですか。

モミのように葉先が2つに割れていません。



マツ科モミ属。

『裏白樅』と書きます。

日本特産の常緑針葉樹です。高さ20~30mになります。

裏面は白色の幅広い気孔線が2本あり、白く見えるのが特徴。



・・・・どんな飾り付けになるか楽しみです。



2012年11月20日火曜日

コスモス


昨年の秋に立川の昭和記念公園で撮ったものです。



2011.1010撮影



キク科コスモス属

1年草。

メキシコ原産。明治中期に渡来してより急速に日本全国に普及しました。



「秋桜」の字をあてます。

ピンク色のものがおなじみですが、

白い『センセーション・ホワイト』や覆輪の『ピコティー』、中心部が紅色の『日の丸』など

様々な品種があります。


上の写真には無いようですが、『イエロー・ガーデン』という黄色のコスモスもあります。

これは中心のところが白ですが、キバナコスモスの『サンライズ』は中心部も全部黄色なので見分

けがつきます。


2012年11月19日月曜日

キバナコスモス

夏に浜離宮でキバナコスモスを見たことを思い出して

写真を引っぱり出しました。8月18日撮影。

10万本だそうです。壮観。

キバナコスモスの開花は8~9月。

この日も朝からとても暑い日でしたが、キバナコスモスは元気に咲いていました。





















2012.8.18浜離宮庭園にて

2012年11月18日日曜日

チョコレートコスモスのかおり


鼻をぐっと近づけるとチョコレートのかおりがします。






アトロサングイネウス。

別名チョコレートコスモス。

キク科コスモス属。

コスモス属は、北アメリカ南西部から南アメリカにかけて、26種が分布する1年草または多年草。

特にメキシコには約20種がある。

属名は「装飾、美しい」の意で、花色の美しいことにちなむ。

主として栽培されているものに、コスモス、キバナコスモス、チョコレートコスモスの3種がある。

いずれもメキシコ原産。

(※参考 「園芸植物」 山と渓谷社)






近所の花屋さんで鉢植えを買いました。

私は野生の花が好きですが、花屋さんを見るのも好きです。

今は晩秋から冬にかけての色々な花が並んでいますね。

ポインセチアの前に、もうちょっと秋を楽しみたいし。

ミニシクラメンはまだこれからも入荷はあるし。

なんとなく「今これだな」と思って選んだのがチョコレートコスモスでした。



一般的な話ですが、花は買った時が一番きれい。

なるべく蕾の多いものを買っても、モノにもよりますが1週間くらいがピークのような気がします。

(蘭などは違いますが)

その後は枯れた花や葉を切って小さくし、花器を替えたり、飾る場所を変えたり。

寒くなって部屋で過ごす時間も多くなりましたが、鉢植えを一つ置くだけで、気分が変わりますね。




後ろは、5月頃描いた「トランペットを吹く少年」
鉛筆デッサンです。


2012年11月17日土曜日

PURPLE HEART

バリダ ‘パープル・ハート’





メキシコ原産。

ツユクサ科セトクレアセア属。


多肉植物愛好家の間では「紫御殿」の名前で親しまれている。

赤紫色の茎、葉が美しい。

私は・・シバ漬けを思い出してしまうが・・。


南国から来た観葉植物のイメージがあったが、

東京地方では戸外の鉢植え、露地植えのものもよく見かける。

他にもカポック、ゴムの木、ベンジャミン・・戸外で冬越ししているものを

見かけるようになった。

寒さに慣れたのか東京があったかくなったのか。


今日東京は冷たい雨。とても寒いです。

エヴァンゲリオンの初日だそうですが、

この寒い中、真夜中から並んでいるそうです~。



2012年11月16日金曜日

チカラシバ


猫じゃらし?  ・・・いや、で・・でかい!






猫じゃらしの正式名はエノコログサ。

これはチカラシバ。「力芝」と書く。丈夫で容易に引き抜けないことから、この名がついた。

このブラシのようなものは花である。

エノコログサの4~5倍くらい花が大きい。茎の高さは50~80cm。

同じイネ科であるが、チカラシバ属。(エノコログサはエノコログサ属)

どちらも全国で見られ、

踏み固められて土がかたくなった場所に生える。

多年草。(エノコログサは1年草)

8~11月花期。



これでライオンをじゃらしてみたい・・・

2012年11月15日木曜日

新宿御苑のカモたち(カモその5)


マガモのカップル










先週の土曜日11月10日に新宿御苑の池でカモを観察してきました。


新宿御苑は敷地の南側に東西に長い(1km近い)大きな池があります。



東側の池。

地図では下の池と書いてある方にマガモが10羽程群れをつくっています。

カイツブリらしき小さな水鳥も混じっています。

マガモのメスとオスが半々いや少しオスが多いくらいでした。

この池はメインの入口新宿門から最も遠く静かな場所にあります。

昼の1時ころでしたがカモたちは水の上に浮かんでのんびり昼寝をしているように見えました。






オス


メス

嘴が黒でまわりがオレンジ色というのが特徴。
有栖川にはこの特徴のカモはいません。
やっぱり有栖川はオスだけのようですね。


カイツブリだと思われます。
小さくてマガモの半分以下の大きさ。
盛んに潜ったり水面に出たりしていました。





西側に移動します。




西側の池。上の池。
日本庭園があり、菊花展も開催されていてとてもにぎやか。


こっちの方にカルガモの群れがいました。20羽ほど。

来園者から餌がもらえるのでしょう。


マガモの群れと完全に棲み分けされていた。








帰る前に菊花展を鑑賞して行きました。


池のカモ  観に来たついでの  菊花展             タマ


お粗末です。

2012年11月14日水曜日

ヒヨドリジョウゴ

中央図書館に登っていく坂道の途中でヒヨドリジョウゴの実を見つけました。





これです。草の中に埋れていました。







あっちにもこっちにも秋ですね。


ナス科ナス属。

葉や茎は漢方の生薬となる。解毒、解熱、利尿作用など。

実は毒(ソラニン)があり食べられない。

ヒヨドリが食べるということでこの名があるそうですが、

食べないという人も。


どっちなんでしょ?


2012年11月13日火曜日

ビナンカズラ



有栖川公園の階段脇で実をつけているビナンカズラを見つけました。



さて、どこにあるでしょう。






カメラさん寄って下さい~




もっと寄って下さい~  おっ!





見えましたね。葉っぱの下にチラリ。







こんな感じの和菓子があったような気がする。









ビナンカズラ(別名サネカズラ)はモクレン科の常緑性ツル植物である。


モクレン科は双子葉植物のうち、もっとも原始的な科とされる。(キク科と対照的ですね。)

7属200種・・・だけ。

コブシやモクレン、ホオノキ、オガタマノキ等がある。

春に花が美しいもの、香りが良いものが思いつくが、

ビナンカズラは秋の赤い実が美しい。

その昔樹皮からとった粘液を整髪料を使ったことが

ビナン(イケメン?)カズラの名の由来と聞いたことがある。

美男蔓と書きますし。



つるをめくってみると・・・


ほとんど土のない岩場の様なところだったが、しっかり根を張っていた。







試しに力いっぱいひっぱってみたが、いやいや全く抜けませんでしたよ。。




2012年11月12日月曜日

秋菊有佳色 (しゅうきくかしょくあり)        





キク科植物Compositaeは、主に温帯に分布し、双子葉植物の中では、

系統的に最も進化したグループと言われている。

なんと1300属21000種あり。

1年草。多年草。低木。高木。つる性のものなど多種多様。

ヒマワリもダリアもツワブキもタンポポもアザミもベニバナも・・キク科。

花は多数の小花が密に集まって頭花(頭状花序)をつくる。

これを普通一輪の花と言っている。

菊は日本を代表する花の一つだが、中国原産である。

8世紀の終わり以降渡来したと言われている。

なによりも証拠に万葉集4516首中菊を詠じた歌は一首も無い・・・そうです。


参考

・園芸植物、山と渓谷社

・植物と日本文化、斎藤正ニ、八坂書房

2012年11月11日日曜日

新宿御苑菊花壇展

11月10日土曜日


久しぶりに新宿御苑に行ってまいりました。

秋晴れの素晴らしいお天気。

ちょうど菊花壇展(11月1日から11月15日まで)をやっており 

沢山の人で賑わっていました。





●新宿御苑菊花壇展



日本に園芸品種の菊が渡来したのは奈良時代から平安時代はじめといわれています。

その後、室町、江戸時代と発達をとげ、明治元年に菊は皇室の紋章に定められました。


明治11年(1868)、宮内省は皇居を中心として菊を鑑賞する始めての「菊花拝観」を赤坂の仮皇居

で催しました。展示用の菊は、当初は赤坂離宮内で栽培されていましたが、

明治37年(1904)から新宿御苑でも菊の栽培が始まりました。

(新宿御苑パンフより)







入り口入るとドーン!
大作り花壇





初冬に出てくる芽を一年がかりで枝数を増やし、


1株から数百輪の花を半円状に整然と仕立てて咲かせる技法です。


すごい技術ですよね。




日本庭園でもドーン!






懸崖作り花壇

野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模した技法です。




伊勢菊、丁字菊、嵯峨菊花壇

三重県の伊勢地方や京都の嵯峨野で発達した菊です。
.




江戸菊花壇

江戸で発達した菊です。




他にも一文字菊、管物菊花壇、肥後菊花壇、大菊花壇等あります。





ニューヨーク植物園・菊花展 http://www.nybg.org/

「Kiku:The art oh the Japanese Chrysanthemum」

2012年10月17日~11月16日開催


ニューヨーク植物園において菊花展をやってます。

日本の平成15年からの技術指導により4年の歳月を経て平成19年より開催に至りました。。

菊花壇のみならず、盆栽やメトロポリタン美術館に関する菊に関する美術品の展示、茶道等の日

本の伝統文化を学ぶ様々なイベントが行われています。



日本の園芸技術は世界でも注目されているのですね!