せっかく浜離宮恩賜庭園に行ってきたので少しご紹介したいと思います。
■浜離宮恩賜庭園(パンフレットより抜粋)
……承応3(1654)年、徳川将軍家の鷹狩場に、四代将軍家綱の弟で甲府宰相の松平綱重が、
海を埋め立てて甲府浜屋敷と呼ばれる別邸を建てました。
その後、綱重の子、綱豊(家宣)が六代将軍になったのを契機に、
この屋敷は将軍家の別邸となり、「浜御殿」と呼ばれるようになります。
以来、歴代将軍によって幾度かの造園と改修工事が行われ、十一代将軍家斉の時代には
ほぼ現在の姿の庭園が完成。
明治維新ののちには皇室の離宮となり、名称を「浜離宮」に変更。
関東大震災や戦災によって、「御茶屋」など数々の建造物や樹木が損傷し、往時の面影はなくなりました。
昭和20(1945)年11月3日、東京都に下賜され、整備ののちに1946年4月から一般公開。
その後、昭和27(1952)年11月22日に国の特別名勝及び特別史跡に指定されました。
・入場料 一般300円
・開園面積 250,215.72㎡
・開園時間 午前9時〜午後5時
さて、現代の浜離宮庭園についてまず思うことは、庭園までのアクセスの道が好きでないこと。
浜松町駅から歩いて15分とあり便利なようですが、
高速道路と環状線が上下ダブルで走る脇の歩道を歩かねばならず、廃棄ガスを思い切りあびてしまう。
地下鉄大江戸線の汐留駅の方が若干近いようなので、次回はそちらを利用してみようと思います。
しかし、一歩庭園の中に入ると別世界。樹林に囲まれた静かな大庭園が広がっています。
入場者には無料で音声付きのガイド機を貸してくれるサービスもあります。
5年前くらいにきた時はなかったけれど、便利になったものです。
大手門から入るとまず迎えてくれるのが「三百年の松」。
このマツが凄い!!
うちの近くの公園のマツが「ヤマタノオロチ」ならこれは「松の雲海」です!
六代将軍家宣が庭園を大改修した時に植えられたものだそうで、大きさといい、
枝ぶりの美しさといい、風格といい、素晴らしいとしか言いようがない。
もっと涼しくなったら是非とも時間をとってスケッチしたいです。
マツを見ながらさらに奥に歩いていくと、
今キバナコスモスが一面に美しく咲いている広場にでます。
その広場のさらに奥にアオノリュウゼツランがニョキッと二本立っているのです。
庭園を歩いているとほのかな潮のかおりがしますが、こちらの池は、海水を引き入れ
潮の干満によって池の趣が変わる「潮入の池」です。
東京湾の水位の上下に従って水門を調節し、池の水の出入りを調節しています。
池にはボラをはじめ、セイゴ、ハゼ、ウナギなどの海水魚が生息。
水際の石にフナムシがザワザワとはりついていて確かに海のよう。
この潮入の池の中島には御茶屋があり、庭園の景色を見ながら和菓子と御抹茶を頂ける
サービス(500円〜)もあります。
その他にも将軍家が鴨猟を楽しんだという鴨場の池などを見学して……二時間ほど滞在しました。
また秋になったらゆっくり来たいと思います。
お茶屋さんで冷たい御茶と和菓子を頂きました。
とても落ち着きます。