2012年8月28日火曜日
ヤブミョウガ
明治神宮の森にて
ヤブミョウガの群生地
女郎蜘蛛が巣をつくる
「藪茗荷」と書きます。
葉が食用に栽培するミョウガに似ていてヤブに生えるのが名の由来。
ミョウガの仲間では無くツユクサの仲間です。
ツユクサ科ヤブミョウガ属
学名 Pollia japonica
多年草
生息地 林内、やぶ、やや湿っている所が好きなようです。
分布 本州(関東以西)~沖縄
花期 8~9月
茎の高さ 50~90cm
葉のつき方は互生
今年、8月のはじめ高尾山の前の沢沿い(6号路コース)で数株咲いているのを見ました。
また明治神宮の森の林縁部に群生地があり、今たくさん咲いています。
花はひとつひとつは小さくて地味ですが、なんとも透明な美しい白い色。
樹木の影になっている少し薄暗いところで見ると神秘的な感じを受ける。
ヤブミョウガの花はひとつの株に、両性花と雄花を持っています。
両性花は雄しべと雌しべがあり、雌しべの花柱が長く、子房が発達。
雄花は雄しべのみが発達していて結実しません。
花びらはともに3枚、萼片も3枚で、見かけはとてもよく似ていますが、
雄しべより花柱がにゅーっと飛び出しているのが両性花です。
花は一日花で、午後になるとしぼみます。
花が終わると、直径5mmほどの丸い実をつけます。
実は熟すと、濃い青紫になり、艶やかに光って宝石のように美しい。
※参考 ヤマケイポケットガイド「野の花」山と溪谷社