8月18日朝8時。明治神宮の森にて撮影。
トンボの仲間はグループごとに特徴のあるとまり方をします。
●トンボ科 羽を開いて水平にとまる(シオカラトンボ、アキアカネ)
●イトトンボ科、カワトンボ科 羽を閉じて水平にとまる。(キイトトンボ、クロイトトンボ)
●ヤンマ科 羽を開いてぶらさがってとまる。(ギンヤンマ、カトリヤンマ)
●ムカシトンボ科 羽を閉じてぶら下がってとまる。(ムカシトンボ、ムカシヤンマ )
写真のトンボは羽を開いて水平にとまっており、トンボ科の仲間。
羽の先端の褐色が特徴のノシメトンボです。
この写真ではわかりにくいのですが、腹部の先端が細く少し黄色っぽいので
若いオスだと思われます。
成熟したオスは暗赤色。メスは腹部の先端が少し膨らんでいます。
ノシメトンボはヤゴから羽化すると近辺の林の中に移動し体が成熟するまで摂食活動を行います。
成熟するとまた水辺に戻って縄張りをつくります。
ノシメトンボは人間に対する警戒が薄いと聞きましたが、この時私がカメラをかまえても
平気で目の前にとまっていました。
この日はラッキーで、同じ場所で、クロアゲハのメス、アサギマダラもみることができました。
クロアゲハのメスはよたよた、アサギマダラはすばやくサーッと飛んで行きました。
・・・写真はとれませんでしたが。(ノシメトンボだから私でも撮れたのでしょう)
■ノシメトンボ
トンボ科アカネ属 (別名クルマトンボ)
体長 45mm
発生時期 5〜11月
分布 北海道〜九州
見られる場所 丘陵地の沼や池
※参考(小学館ネオポケット「昆虫」、学研の図鑑「昆虫」)